復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
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ーー金属音を直接こすりつけられているような笑い声が頭に響き渡る。

環奈は、ハッと目を開けた。

今のは一体なに……?

まるで、由愛の頭の中を覗き見しているようだった。

いや、由愛の思考が、環奈の頭で映画のように上映されたといったほうが正しいのかもしれない。

はあはあ、と荒い呼吸を繰り返し、現実ということに安堵する。

スマホで時間を確認すると、八時になったばかりだった。

トイレのカギをかけたときに、八時のチャイムが鳴っていたから、まったく時間は経っていないことになる。
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