復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜

「もうイヤ！」と吉野たちのグループは、泣きながら、教室から逃げていく。

顔をあげた由愛を見た環奈は、ギョッとした。

由愛の両目が真っ赤だった。

血が入ったのかと最初は思ったが違った。黒目も白目も染まったように赤いのだ。

「ごめんなさい、すみません、申し訳ありません……」

そうつぶやきながら、ゆらりと立ち上がる。

火のついた熱いロウソクのロウが垂れるように、ボタボタと床に血が落としながら、窓の方へ歩く。

「ごめんなさい、すみません、申し訳ありません……」

ブツブツ言いながら、机によじのぼり、手を羽のように広げた。

真っ赤な目を見開くようにして、机を蹴るようにして、窓から飛び降りたーー。

鈍い大きな音が教室に響く。