復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
土下座のような格好をして、頭を地面に叩きつけるようにしている。

頭の一部は窓から飛び降りて、地面で打ちつけた衝撃で、砕けており、血肉と脳みそが辺りに飛び散っていた。

カッと目を見開いたまま、由愛は動かない。その目の色は普通に戻っていたが、生気はなかった。

……死んだ。

環奈はごくりと息を飲む。足元から震えが襲ってくる。

環奈は真っ赤なアプリのメッセージを再び読んだ。

赤く染まりながら、頭を垂れて許しを乞うだろう。

その文章と、目の前で血塗れになり、土下座をするように死んでいる由愛の姿が重なる。

まるで、この恐ろしい死を予言していたようではないか。

環奈はしばらく動くことができなかった。



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