復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
「あっ、先生方、た、大変です〜」

大声をあげて、理科教師の氷室が、血相を変えて走ってくる。

氷室は痩せ気味の体型で、いかにも神経質そうな見た目をしている。

いつもおどおどしたしゃべりかたで、生徒たちから、名前負けしている、とよくからかわれていた。

「どうしたんですか?」

話をそらすように、木村がすぐに聞く。

はあはあ、と氷室は呼吸を整えている。

「さ、さっき理科準備室に授業の用意のために行ったら、カギが壊れていて、薬品がいくつか盗まれていたんです!」

ええっ、といっせいにおどろきの声があがる。
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