復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
「劇薬も入っているようで、誰がそんなことをしたのか……」

氷室が肩を落とす。

「そりゃ、すぐ警察に通報しないと」

春山が職員室へ行こうとしたが、

「待ってください」

と木村が静止した。

「もしかしたら、生徒のイタズラかもしれませんよ。とりあえず校長たちに報告して、少し様子を見るべきでは?」

落ち着いた口調で木村が言う。

「そんなのんきなこと言ってる場合じゃないだろ」

「春山先生、思いつきで行動するのはやめてください」

木村と春山がもめている。

そうだ、と勇吾はひらめいた。

ばっ、と手をあげて、「提案があります」と言うと、視線が集まった。
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