復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
「なによ、こんなの!人権侵害じゃない!」

麗羅が荷物検査を拒否して、大声で喚き立てている。

「いいから早く出すんだ!」

勇吾が通学カバンを引っ張り、麗羅がつかんだので、中身が床に散乱する。

「もう!」と麗羅が激怒しながら、足元に転がっていた花柄のスプレーボトルを拾いあげる。

「それはなんだ?」と木村がすぐにたずねる。

「これは、化粧水のスプレー!限定ボトルの花柄なんだから」

ほらっ、といらだった様子で、麗羅が、顔と両手に、スプレーをかける。

「ただの化粧水だからーー」

そう言いかけた麗羅が、うっ、という表情をする。
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