復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
麗羅の顔面の崩壊は止まらない。

鼻が溶けてずれ落ち、目玉が片方、あごのあたりまでこぼれ落ちていた。

地獄をさまよい歩く罪人のように麗羅は両手をだらりと下げて、徘徊している。

裁きのメッセージにあった特別な化粧ーーそれはこのことだったのだ。

見つめる環奈は目が離せない。
真っ黒い物が心の中で溢れかえりそうだ。

「ーー環奈、逃げよう!」

環奈が恐怖で立ち尽くし逃げられないと思ったのか、美玖が手を引っ張ってきた。

その拍子に、汗で手のひらが滑り、握りしめていた十字架のネックレスを落としてしまった。

カツーン、という音を立てて、十字架のネックレスが床にぶつかる。
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