復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
環奈は美玖の手をふりほどき、慌てて拾いに行く。

「それはーー」

勇吾が見下ろしてくる。

「君だったのか。マリアの手先は……」

勇吾の両目は炎のような憎しみが宿っていた。

ずっと見ていると、焦げつきそうな恐怖感を覚えた環奈は、自分の通学カバンを手にして、逃げるように教室を飛び出した。

美玖が隣を並走するように追いかけてくる。

「環奈、ごめんね。私、怖くて、なにもできなくて。
環奈のこと裏切ったりしてないから」

美玖は、一生懸命、謝ってくる。それどころではない環奈は、「わかってるから」と答えた。
美玖は、ほっとした顔をしていた。

「美玖、また月曜にね!」

環奈は、手を振り、校舎を走り出ると、体育館裏のトイレへ向かった。
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