復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜

すうっと、マリア様の言葉のひとつひとつが、細胞に染み渡るように入ってきて、環奈は疑うことすらしなかった。

「そうだったんですか」

しかし、納得しかけた環奈の頭をある素朴な疑問がよぎった。

ーーなぜ神の化身のマリア様が、こんな体育館裏の薄汚いトイレにいるんだろう。

どこかの山奥の湖にいるのなら、疑問には思わない。

勇吾が、攻撃をしてくるなら、どこかもっとマリア様に似合うキレイな場所に移ればいい、と環奈は簡単に考え、口にした。

「マリア様、こんなところから逃げてはどうですか？」

良かれと思っての言葉だった。
すると、肺が凍りつくような冷たい風が吹き荒れた。

マリア様の影がゆがんでいる。天使の羽が逆立ったように震えている。

怒っているんだーー環奈は動揺した。