復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
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ーーおのれ、池上勇吾!
どこまでもワタシの邪魔をしてくる目障りな奴め!

赤ん坊は真っ暗なトイレの中で怒り狂っていた。

藤原環奈に、こんなところ、とトイレをバカにされたように言われた気がして、思わず、正体を見せてしまいそうになるし、今日は散々だ。

池上勇吾に邪魔をされる前に、なんとか完璧に計画を進めなければ……。

例の計画を前倒しで行うことを赤ん坊は考える。
いや、と思いとどまった。

藤原環奈のオーラの色からすると、まだ「器」として、覚醒していない。

やはり七つの大罪、七人分の命が必要だ。

『早く、早く……藤原環奈、がんばりなさい』

赤ん坊は苦々しげにひとりつぶやいた。
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