復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
「あーあ、授業がないなら学校来る意味ないじゃん」

「それそれ。明日から休もうかな」

クラスメイトたちはそんな会話をしながら、教室から出て行く。

美玖は気分がすぐれないらしく、「もう帰るね」と足早に帰っていた。

環奈は誰もいない教室にポツンと残った。

教室から顔を出して、廊下に誰もいないことを確認する。

人の気配に気をつけながら、環奈は教室の中央に立った。十字架を握りしめて。

「マリア様、マリア様……どうか力を貸してください。雅彦の動画を盗撮していた犯人が誰か知りたいです……」

そう口にしながら、強く祈る。

その時、コトリ、と音がして、教卓からなにかが転がり落ちた。
黒くて親指の先ほどしかない小さな物体だった。
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