復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜

「色欲、あなたがはずかしめた人の数だけ、あなたに鋭いハリが突き刺さるだろう……」

木村が怪訝な声で読みあげたときだった。
カツン、カツン、となにかが窓に当たる音がした。

環奈は音のする方に顔をやる。

ハチが飛んでいた。それもかなり大きなスズメバチだ。
スズメバチはどんどん数が増えていく。あっという間にうじゃうじゃと、窓の景色が見えなくなるほどになった。

「な、なんなんだ、一体……」

異常な光景に木村が、戸惑っている。

その時、窓に大きな亀裂が走り、音をたてて、ガラスが割れた。

そこからおびただしい数のスズメバチが入り込んできて、ブンブン、と羽音を立てながら、木村に襲いかかる。

「ひっ、ひいい」と木村は両手で追い払っていたが、スズメバチに至るところを刺されていた。