復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
環奈は顔を隠しながら、ようやく家に帰りついた。

安心感から、玄関に座り込み、声をあげてむせびないた。
大人の男の力があんなに強いなんて、初めて知った。

木村のことを生徒思いのいい先生だと信じていたのに。騙されていた。

色々な感情がごちゃ混ぜになり、涙となって流れる。


ひとしきり泣いて、気持ちが落ち着いてき、環奈は木村のスマホを取り出した。

スマホにはロックがかかっており、でたらめに何度か番号を押したがダメだった。
SDカードの挿入口を調べてみる。すると、SDカードが入っており、環奈は取り出した。

それを自分のスマホに挿し替える。動画がひとつあり、再生してみた。

それを見た環奈の呼吸がおどろきのあまり、停止しそうになる。

めまいがしてきて、世界がひっくり返るような錯覚に襲われていた。
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