復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
「それより、環奈、その顔のケガどうしたの?」

「今から一緒に来てもらっていい?」

美玖の質問に答えず、環奈は言う。ばしゃりと水たまりを踏んで歩き出した。

「え……うん」と美玖は戸惑いながらも、傘をさして、ついてくる。

しばし、無言で雨粒が傘を滑る音を聞きながら歩く。

「ねえ、環奈、どこまで行くの? 朝のホームルーム始まっちゃうよ」

美玖が不安そうにきいてくる。環奈は体育館裏のトイレのそばで、立ち止まった。

「わかってる。でも美玖に聞きたいことがあるの」

片手で傘を持ち、ポケットからスマホを取り出す。

美玖に画面を見せながら、あの動画を再生した。
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