復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
雅彦は弾けるような笑顔の似合う明るい少年だった。
太陽の子のような姿に美玖の胸はときめいた。
生まれて初めての恋だった。

それから、雅彦は、美玖の夢であり希望であり、その存在が心の支えとなった。

中学生になると、雅彦は隣の市まで名が知れ渡る有名人になっていた。サッカーが上手くて、芸能人みたいにカッコいい、とクラスの女子が騒いでいるのを耳にして、美玖は得意げな気持ちになった。

私は雅彦のことを小学一年生のときから知ってるんだから。
話したことはないが、試合は数えきれないほど見に行き、写真は山ほど撮っていた。

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