復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
しかし、高校の入学式の日、雅彦の隣には女の子がいた。
おとなしそうだが、普通の女の子だった。
その子を見つめる雅彦の表情はサッカーをしているときとは、まったく違い、見たことがないほど穏やかなまなざしだった。
雅彦が本当にその子を大切に思っていることが、伝わってくるほどに。

あの子は一体誰?

モヤモヤした思いで一年B組の教室に入ると、なんと先ほど雅彦と一緒にいた子が同じクラスで、しかも隣の席だった。

ある意味運命を感じた美玖は、なにか話しかけるきっかけはないかと、短い時間で考え、同じスマホということに気づき、話しかけてみた。

その女子は藤原環奈といい、美玖とすぐに仲良くなった。
< 309 / 367 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop