復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
美玖の暴言に環奈は頭に血が昇り、さらに激しいつかみあいになった。

「ねえ、なに話をすりかえてるの⁉︎ 雅彦があんなことになったのは呼び出した美玖のせいじゃない!」

「違う!全部環奈のせいよっ。環奈がちゃんと雅彦くんにふさわしい彼女の見た目をしていたら、麗羅たちに目を付けられて、嫌がらせなんかされなかったんだから!」

美玖はいびつなあみだくじを作りあげ、何度も何度も無理やりなぞってその結論に、導こうとしてくる。

「環奈がいなければ、雅彦くんの隣にいたのは私だったかもしれないのに……」

美玖がささやくように言う。それが鼓膜に入ってきた瞬間、環奈はすーっと無表情になった。
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