復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
美玖は、環奈の一番仲の良い友人だったという。

美玖が雷に打たれて死んだのも、あいつの呪いに違いない。

七つの大罪が集まるまであとひとり。
最後のひとりが誰か、勇吾は薄々感づいていた。

勇吾は誰もいない家に帰宅する。

母は今年に入ってすぐ病気で死んだ。アルコールで内臓を悪くしたことが原因だった。
大金は手にしたが、哀れな最期だったと勇吾は思いながら、自室の勉強机に通学カバンを置く。

大金を手にしたのも、そもそも、あいつが呪いをかけたからだ。宝くじが当たったときは大喜びしたが、結局勇吾はひとりぼっちとなった。

たったひとり生き残った勇吾へかけたマリアの長い長い呪い……。

だが、それももうすぐ終わる。

七つの大罪の最後のひとりが予想どおりの人間なら。




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