復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
『藤原環奈、お前の心は美しすぎて、ワタシはすぐに入れなかった。
だから罪、欲望、という潤滑油が必要だった。

使い人として圧倒的な力で罪人を裁いたとき、ぞくぞくしたでしょう? 楽しかったでしょう? その時感じた心の中に広がる黒い物こそ、潤滑油となる罪と欲望だったんだよ。

あれは裁きのメッセージじゃない。呪いの復讐メッセージだよ。あれを受け取った人間はみんな呪い殺されて死んでいく。私が思いついたのよ。面白いでしょ』

あのドロドロとした油のような真っ黒い感情ーーあれが罪と欲望だったなんて。

裁きのメッセージも、呪いのメッセージだった。あれのせいで、みんな呪われて、むごたらしい最期を迎えてしまった。
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