復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜

勇吾がまばたきをする間もなく、環奈の身体の赤ん坊に蹴り飛ばされ、金網まで吹っ飛ばされた。

とっさに腕でガードはしたが、すさまじい力だった。
勇吾は奥歯を噛みしめ、痛みに耐える。
腕は折れていない。痛みはあるが、ちゃんとスマホは使えることを確認する。

ゆらりゆらりと、環奈の身体の赤ん坊が近づいてくる。
それに向かって、勇吾は不敵な笑みを浮かべてみせた。

「おれもずっとこの時を待っていたよ」

その言葉を聞いた環奈の身体の赤ん坊の動きが止まる。

『……お前一体なにを企んでいる？』

ふっ、と勇吾は笑い、スマホの画面を操作して、【母】と登録されたメモリに電話をかけた。