復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜

あの日、決意したこと。あいつに勝つには力ではなく知識が必要だということ。
間違っていなかった、と勇吾は思った。

『くっそ！だけど、もうワタシは新しい身体を手に入れたんだよ！　お前のしたことは無意味だ！』

環奈の声で赤ん坊が高らかに歌うように笑う。

「どうかな。お前は人の絆ってやつがわからないだろう？　人の絆は奇跡を起こすんだよ。おれと杏奈みたいにな……」

『うるさい、負け惜しみを言うな！』

環奈の身体の赤ん坊が、怒りの形相で勇吾の首をしめてくる。
勇吾は両手で必死に抵抗しながら叫んだ。
環奈の心に向かってーー。

「藤原環奈！　目を覚ませ！　君はなんのためにここまでがんばってきたんだ⁉︎思い出すんだ、目を覚ませーー」