復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜

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ネックレスにつけていた雅彦がくれた指輪の石が砕け散るのと同時に。環奈は目を開いた。

「雅彦……」

自分の意志でそう口にする。

ぎゃああああ、と身体の中から悲鳴が聞こえ、赤ん坊が煙のように出て行った。
水中で溺れかけたかのように、赤ん坊はのたうちまわっていた。

環奈は、ぎょっとして、勇吾の首をしめていた手を離した。
勇吾の首にはくっきりと、手の跡がついていたが、せきこんで息をしていたので、安堵した。

『なんで、死にかけていたのに！　身体を乗っ取れなかった』

赤ん坊が悔しそうに地面を拳で叩き回す。

座りこんだままの勇吾が弱々しく笑う。

「ほらな、これが人の絆ってやつだよ……」

キィーッ、と赤ん坊は髪の毛のない頭をかきむしる。