復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜

ナナツノノロイ

一ヶ月後。

呪われた高校として有名になり騒がれていた夢ヶ丘高校も落ち着きを取り戻しつつあった。今では他のニュースがワイドショーを賑わしており、校門前にマスコミが来ることもなくなった。

ニュースを見たまどかから、心配する電話がきたが、もう大丈夫だから、と環奈は答えておいた。
「年末には帰るからね」と言ってまどかは電話を切った。

季節は冬になろうとしていた。

学校が休みのその日、環奈は病院へ向かっていた。
吐く息は白く、裸の枯れ木がいっそう寒さを感じさせる。

リハビリ室をのぞく。
いたいた、と環奈は微笑む。

坊主頭の雅彦が、先生の指示通りに歩行訓練をしていた。
環奈と目が合うと、歯を見せて笑ってきた。