復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
※※※※※※※

そんなことなど知らない環奈は雅彦と手をつないで、軽い足取りで歩く。
入学式の後片付けを在校生と教師が忙しそうに行っている。体育館の裏にシートで覆われたこじんまりとした建物があった。

あれが、生徒会長が言っていたトイレのことだと環奈は気づいた。

網戸のような細かい目のシートで薄っすらと向こう側が見える。話の通りボロボロだ。老朽化が進み、取り壊しの工事中のため鉄パイプで足場が組まれている。

なんだか薄気味悪くて、環奈は少し震えてしまった。
< 80 / 367 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop