復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
「見て、あれ。なんか古くて幽霊でも出そうだね」

「あー、あれが言ってたトイレか。今度二人で肝試しでもする?」

雅彦がいたずらっぽい笑みを浮かべるので、もうっ、と環奈はもう片方の手で肩を叩いた。

「冗談だって。環奈って絶対幽霊とか苦手そう」

その通りだった。ホラー映画は一人で見れないし、その類のものをうっかりコマーシャルなどで目にしてしまうと、その夜は一人でトイレに行けない位だ。

「もお、からかわないでよ」

ふぐのように膨れる環奈を雅彦は笑いながら見ていた。

そうだ、と思い出したようにつぶやく。

「今日うちの母さんが入学祝いに食事に行こうって。環奈も一緒に」

「えっ⁉︎私も?」

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