復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜
環奈は驚いて聞き返す。つないだ手のひらが汗をかいてしまいそうだ。
雅彦の母とは面識がなく、中学生の時、学校に謝罪に来ていた姿を遠目から見かけたことしかない。
「そんなに緊張しなくていいよ。ちゃんと紹介して欲しいって言われたんだ。なんか、荒れていたおれがまともに高校に行けるようになったのは、環奈がビシッと言ってくれたおかげだって母さん感謝しているみたいで」
「そんな感謝だなんて」
戸惑う環奈の手を、雅彦がそっと握ってくる。
「おれも母さんに紹介したいんだ。環奈がおれの彼女だって」
雅彦の言葉に、環奈は微笑みながら小さくうなずいた。
幸せだ。胸の中がじんわりと温かくて、隣に雅彦がいる
ーーこの幸せがずっと続きますように。
環奈は心の中でそう願った。
校門を出る環奈と雅彦を暖かな春風が祝福するように吹いた。
雅彦の母とは面識がなく、中学生の時、学校に謝罪に来ていた姿を遠目から見かけたことしかない。
「そんなに緊張しなくていいよ。ちゃんと紹介して欲しいって言われたんだ。なんか、荒れていたおれがまともに高校に行けるようになったのは、環奈がビシッと言ってくれたおかげだって母さん感謝しているみたいで」
「そんな感謝だなんて」
戸惑う環奈の手を、雅彦がそっと握ってくる。
「おれも母さんに紹介したいんだ。環奈がおれの彼女だって」
雅彦の言葉に、環奈は微笑みながら小さくうなずいた。
幸せだ。胸の中がじんわりと温かくて、隣に雅彦がいる
ーーこの幸せがずっと続きますように。
環奈は心の中でそう願った。
校門を出る環奈と雅彦を暖かな春風が祝福するように吹いた。