復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ3〜

明日のことを考えると、少しばかり憂うつだが、環奈はお祭りでもらった、おもちゃの指輪を手のひらで握りしめた。大丈夫、私には雅彦がいるから……そう思いながら眠りについたのだった。

翌日。夢ヶ丘高校のグラウンドでサッカー部が朝練をしているのを、環奈はフェンス越しに見ていた。ジリジリと陽射しが照ってきて、アスファルトが熱を持っていくのが靴底から伝わってくる。

雅彦はサッカーボールを追いかけ、ドリブルに練習に夢中だ。
環奈は保冷剤を入れた弁当袋を手に、心の中で雅彦に、がんばれ、とエールを送っていた。大きな声を出して、練習の邪魔をしてはいけない。
その時、後ろから、ポンっと肩を叩かれた。

「環奈〜おはよう。今日も暑くなりそうだね」

すでに額に汗を薄っすらにじませた美玖だった。

「おはよう。すでにもう暑いよね」

美玖が両手を差し出してくる。なにが目的かはすぐわかった。