オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~
「二人もすっかり前よりラブラブって雰囲気
だけど、色々整理できたのかな?」
柔らかい口調で放たれた言葉がどんな意味を
持つかは、言われなくてもわかる。
「はい。最初は驚いたけど、どんな過去があ
っても蓮人が優しくて強いことは変わらない
ですから。」
思ったままを口にすると、龍也さんは驚いた
ように目を大きく見開いた。
「ももちゃん、強くなったね。蓮人と付き合
う前と全然違う。」
あの頃は、蓮人だけじゃなくて、聖菜や玲悟
くん、誰よりも龍也さんがいつも助けてくれ
ていた。
「みんなのおかげです。」
私は笑ってそれだけ告げて、テーブルに広げ
たノートで勉強を再開する。
外が真っ暗になった頃、聖菜と玲悟くんは帰
っていき、私も帰る準備を始めようとしたと
き。
「もも。」
「どうしたの?」
突然真剣な声で呼ばれて、片付けていた手が
止まる。
「ももの家族に会わせてほしい。」
「えっ!?」
あまりにも突然で私と龍也さんは目を丸くし
た。私もいつかは話さなきゃとは思っていた
けど、蓮人から言われるなんて…。
「急に言われても…。」
「急じゃない。ずっと考えてた。」
蓮人の視線が私に真っ直ぐ降り注ぐ。
「男性との無断交際禁止、だったよね…。」
龍也さんが発した言葉は、私が一人暮らしす
るときに決めたお父さんとの約束の一つ。
私も蓮人と一緒にいるために、話さなきゃと
は思っていた。それに…。
だけど、色々整理できたのかな?」
柔らかい口調で放たれた言葉がどんな意味を
持つかは、言われなくてもわかる。
「はい。最初は驚いたけど、どんな過去があ
っても蓮人が優しくて強いことは変わらない
ですから。」
思ったままを口にすると、龍也さんは驚いた
ように目を大きく見開いた。
「ももちゃん、強くなったね。蓮人と付き合
う前と全然違う。」
あの頃は、蓮人だけじゃなくて、聖菜や玲悟
くん、誰よりも龍也さんがいつも助けてくれ
ていた。
「みんなのおかげです。」
私は笑ってそれだけ告げて、テーブルに広げ
たノートで勉強を再開する。
外が真っ暗になった頃、聖菜と玲悟くんは帰
っていき、私も帰る準備を始めようとしたと
き。
「もも。」
「どうしたの?」
突然真剣な声で呼ばれて、片付けていた手が
止まる。
「ももの家族に会わせてほしい。」
「えっ!?」
あまりにも突然で私と龍也さんは目を丸くし
た。私もいつかは話さなきゃとは思っていた
けど、蓮人から言われるなんて…。
「急に言われても…。」
「急じゃない。ずっと考えてた。」
蓮人の視線が私に真っ直ぐ降り注ぐ。
「男性との無断交際禁止、だったよね…。」
龍也さんが発した言葉は、私が一人暮らしす
るときに決めたお父さんとの約束の一つ。
私も蓮人と一緒にいるために、話さなきゃと
は思っていた。それに…。