オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~
聖菜と玲悟くんに出逢って、高校生活を楽し
く過ごせた。
龍也さんに出逢って、まっさらだった未来に
夢の欠片を見つけられた。
そして、蓮人に出逢って、蓮人に恋をして、
愛しいという感情を知った。
一人で上京して不安だった私の隣には、いつ
も蓮人がいてくれた。いつも守ってくれた。
私の未来には蓮人がいて、彼の未来にも私が
いてほしい。
私が伝えたいことは、単純なことなんだ。
「私ね、蓮人が好きなの。この初恋を大事に
育てたい。」
誰も口を挟まずに、私の声に耳を傾けてくれ
ている。お父さんが納得してくれるかはわか
らないけれど、私が伝えたいことはちゃんと
伝えた。
「ももの気持ちはわかった。けど、親との約
束を破ったんだ。許すわけにはいかない。」
お父さんの苦し気な声で、お父さんが葛藤し
たことがわかる。
こんな風に悩ませたかったわけじゃないの
に…。
「なんでももなんだよ。」
長い沈黙を破ったのは、お兄ちゃんだった。
お兄ちゃんの鋭い視線が蓮人に刺さるけど、
蓮人は一切動揺を見せない。
「好きだから…です。嬉しいと笑顔になって
照れるとすぐに顔を赤くする…。誰かの哀し
みに寄り添って涙を流すくせに、自分のこと
になると強がって…。純粋で素直な彼女を知
れば知るほど好きになって、手放せなくなっ
て…。彼女に出逢って、何も持たない僕の人
生が変わったんです…。」
く過ごせた。
龍也さんに出逢って、まっさらだった未来に
夢の欠片を見つけられた。
そして、蓮人に出逢って、蓮人に恋をして、
愛しいという感情を知った。
一人で上京して不安だった私の隣には、いつ
も蓮人がいてくれた。いつも守ってくれた。
私の未来には蓮人がいて、彼の未来にも私が
いてほしい。
私が伝えたいことは、単純なことなんだ。
「私ね、蓮人が好きなの。この初恋を大事に
育てたい。」
誰も口を挟まずに、私の声に耳を傾けてくれ
ている。お父さんが納得してくれるかはわか
らないけれど、私が伝えたいことはちゃんと
伝えた。
「ももの気持ちはわかった。けど、親との約
束を破ったんだ。許すわけにはいかない。」
お父さんの苦し気な声で、お父さんが葛藤し
たことがわかる。
こんな風に悩ませたかったわけじゃないの
に…。
「なんでももなんだよ。」
長い沈黙を破ったのは、お兄ちゃんだった。
お兄ちゃんの鋭い視線が蓮人に刺さるけど、
蓮人は一切動揺を見せない。
「好きだから…です。嬉しいと笑顔になって
照れるとすぐに顔を赤くする…。誰かの哀し
みに寄り添って涙を流すくせに、自分のこと
になると強がって…。純粋で素直な彼女を知
れば知るほど好きになって、手放せなくなっ
て…。彼女に出逢って、何も持たない僕の人
生が変わったんです…。」