オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~
初対面で蓮人に助けられて、初めてこの部屋
に来た時に、作ってくれた。付き合ってから
も何度か作ってくれているけど、あの温かい
味を私も作ってみたいと思っていた。
「別に変わったことはしてないよ。」
サンドイッチを作る私の隣で、手際よく野菜
を切っている蓮人。今となっては珍しいわけ
でもないのに、野菜を切る細い指や、包丁を
握る少し筋張った腕、前髪の隙間から覗く美
しい瞳…。全部がかっこよすぎる…。
「オレに見惚れてても作り方はわからない
ぞ。」
「わっ!」
蓮人に言われて初めて、見惚れていたことに
気付く。恥ずかしい…。でも仕方ないよ…。
こんなに大好きなんだもん。
龍也さんが言っていた「蓮人に思いっきり甘
える」っていうのがいまいちピンと来ないけ
ど……。
私は勇気を振り絞って、スラリと伸びた蓮人
の背中に抱きついた。
「なんだよ。」
淡白な言葉だけど、甘やかすような声に胸の
奥がぎゅっとなる。
「くっつきたくなったの。」
我ながら何を言っているのやら…。今までの
自分じゃ考えられない言葉に自然と顔が火照
る。
「危ないから…」
蓮人は手を止めて、体の向きを私の方に向け
てくれると、触れるだけのキスをする。
「オレがくっついてやるよ。」
そう言って私を抱きしめる。蓮人の誕生日な
のに、私がたくさんプレゼント貰っているよ
うな気分。
に来た時に、作ってくれた。付き合ってから
も何度か作ってくれているけど、あの温かい
味を私も作ってみたいと思っていた。
「別に変わったことはしてないよ。」
サンドイッチを作る私の隣で、手際よく野菜
を切っている蓮人。今となっては珍しいわけ
でもないのに、野菜を切る細い指や、包丁を
握る少し筋張った腕、前髪の隙間から覗く美
しい瞳…。全部がかっこよすぎる…。
「オレに見惚れてても作り方はわからない
ぞ。」
「わっ!」
蓮人に言われて初めて、見惚れていたことに
気付く。恥ずかしい…。でも仕方ないよ…。
こんなに大好きなんだもん。
龍也さんが言っていた「蓮人に思いっきり甘
える」っていうのがいまいちピンと来ないけ
ど……。
私は勇気を振り絞って、スラリと伸びた蓮人
の背中に抱きついた。
「なんだよ。」
淡白な言葉だけど、甘やかすような声に胸の
奥がぎゅっとなる。
「くっつきたくなったの。」
我ながら何を言っているのやら…。今までの
自分じゃ考えられない言葉に自然と顔が火照
る。
「危ないから…」
蓮人は手を止めて、体の向きを私の方に向け
てくれると、触れるだけのキスをする。
「オレがくっついてやるよ。」
そう言って私を抱きしめる。蓮人の誕生日な
のに、私がたくさんプレゼント貰っているよ
うな気分。