オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~
仕事が終わって、17時。オレはいつもと同
じように、龍也のカフェに向かった。
「また来たのかよ。」
「別にいいだろ。」
仕事の後に来るのが日課なんだから。
「最近、新しいバイトが入ったんだけど、可
愛い子なんだよな。」
オレがカウンター席に座ってすぐ、龍也は話
し始めた。
「急になんだよ。」
龍也が突然バイトの話をするのは珍しい。
まして、今まで他のバイトの人の話なんて聞
いたこともない。
「別に何ってことはないけど。」
そういいながらも、めちゃくちゃにやけてい
る。
「好きなのか?」
今朝いじられた分のお返しをしてやるつもり
で言ったが。
「一目惚れだな。お前と違って初恋ではない
けど。」
顔色一つ変えずに答えた。
なんで少しも恥ずかしがらずに言えるんだ。
聞いてるオレの方が恥ずかしいんだけど。
「こんにちは!」
可愛らしく、元気な声が店に響き渡る。
なんだ、このざわめきは…。
「ももちゃん!」
も、もも?
この声…。
振り返ると、今朝まで俺の部屋で寝ていた白
河ももがいた。
「お、お前!」
オレの顔をみて、彼女も驚いているようだっ
た。
「二人、知り合いなの?」
まさか…。
龍也の一目惚れのバイトって。
「色々あったんだよ。」
オレは龍也の問いに言葉を濁したが、ももの
背後から、背の低い女が声を荒げて近寄って
くる。
じように、龍也のカフェに向かった。
「また来たのかよ。」
「別にいいだろ。」
仕事の後に来るのが日課なんだから。
「最近、新しいバイトが入ったんだけど、可
愛い子なんだよな。」
オレがカウンター席に座ってすぐ、龍也は話
し始めた。
「急になんだよ。」
龍也が突然バイトの話をするのは珍しい。
まして、今まで他のバイトの人の話なんて聞
いたこともない。
「別に何ってことはないけど。」
そういいながらも、めちゃくちゃにやけてい
る。
「好きなのか?」
今朝いじられた分のお返しをしてやるつもり
で言ったが。
「一目惚れだな。お前と違って初恋ではない
けど。」
顔色一つ変えずに答えた。
なんで少しも恥ずかしがらずに言えるんだ。
聞いてるオレの方が恥ずかしいんだけど。
「こんにちは!」
可愛らしく、元気な声が店に響き渡る。
なんだ、このざわめきは…。
「ももちゃん!」
も、もも?
この声…。
振り返ると、今朝まで俺の部屋で寝ていた白
河ももがいた。
「お、お前!」
オレの顔をみて、彼女も驚いているようだっ
た。
「二人、知り合いなの?」
まさか…。
龍也の一目惚れのバイトって。
「色々あったんだよ。」
オレは龍也の問いに言葉を濁したが、ももの
背後から、背の低い女が声を荒げて近寄って
くる。