オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~
オオカミ様とのデートの場合
朝7時半。
休みの日にこんなに早起きするのは、朝が弱
い私にしては珍しい。
少し髪を巻いて、新しいワンピースを選ん
だ。
「変じゃないかな…。」
全身鏡の前で何度も確認して、蓮人さんの迎
えを待つ。
そわそわしながらソファに座っていると、イ
ンターホンが鳴った。
その音に、異常なほど心臓が跳ねた。
ドアを開けるとそこには、いつもと変わらな
い蓮人さんの姿があった。
「おはようございます。」
緊張して普通に話せない。蓮人さんの目、見
れないよ…。
「もも?なんで泣いてんの?」
私は蓮人さんの言葉で、自分が泣いているこ
とに気付いた。零れ落ちる涙を止めようとす
るけど、蓮人さんの顔を見上げた途端、何か
が切れたように溢れていく。
「すみません…。なんでもないんです。」
振り絞るように声を出す。
これ以上心配かけちゃだめだよ。
わかってるのに、不安が募って止まらな
い。
「蓮人さ…!!」
名前を呼ぼうとしたその時、突然体がふわっ
とした。
蓮人さんのにおいに包まれている。
なんで、私抱きしめられてるの?
「不安にさせてごめんな。オレ、怒ってない
から。心配でつい言い過ぎた。」
蓮人さんの大きな手が私の頭を撫でる。
よかった。いつもの蓮人さんだ。
「蓮人さん…。心配かけて本当にごめんなさ
い。」
休みの日にこんなに早起きするのは、朝が弱
い私にしては珍しい。
少し髪を巻いて、新しいワンピースを選ん
だ。
「変じゃないかな…。」
全身鏡の前で何度も確認して、蓮人さんの迎
えを待つ。
そわそわしながらソファに座っていると、イ
ンターホンが鳴った。
その音に、異常なほど心臓が跳ねた。
ドアを開けるとそこには、いつもと変わらな
い蓮人さんの姿があった。
「おはようございます。」
緊張して普通に話せない。蓮人さんの目、見
れないよ…。
「もも?なんで泣いてんの?」
私は蓮人さんの言葉で、自分が泣いているこ
とに気付いた。零れ落ちる涙を止めようとす
るけど、蓮人さんの顔を見上げた途端、何か
が切れたように溢れていく。
「すみません…。なんでもないんです。」
振り絞るように声を出す。
これ以上心配かけちゃだめだよ。
わかってるのに、不安が募って止まらな
い。
「蓮人さ…!!」
名前を呼ぼうとしたその時、突然体がふわっ
とした。
蓮人さんのにおいに包まれている。
なんで、私抱きしめられてるの?
「不安にさせてごめんな。オレ、怒ってない
から。心配でつい言い過ぎた。」
蓮人さんの大きな手が私の頭を撫でる。
よかった。いつもの蓮人さんだ。
「蓮人さん…。心配かけて本当にごめんなさ
い。」