オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~
それはわかってるけど。
私は蓮人さんに何を望んでいるんだろう。
引き留めてほしい…。
少しでもそう思ってしまったのはなんで?
「蓮人さんの気持ちがわかんない…。」
ふと気づいたときには、そんな言葉を口にし
ていた。
デートに誘って、龍也さんと付き合った方が
いいって…。だったらどうして…。
どうして、手を繋いでくれたの?
どうして、優しく抱きしめたの?
「ももに幸せになってほしいだけだ。」
いつもみたいに優しく微笑んでくれるけど、
今の私は、これっぽっちも嬉しくなかった。
そのあとは一言も会話がないまま、観覧車が
一周した。
そして、手が繋がれたままアパートに着いて
しまった。
「じゃ、おやすみ。」
その言葉と同時にパっと離れる手。
寂しい。行かないで。
「蓮人さん!」
遠くなる蓮人さんの背中に、つい呼び止めて
しまった。
「どした?」
優しく返事をする蓮人さんは、いつもと同じ
で安心した。
「なんでもないです!おやすみなさい。」
遅い時間になっちゃったし、蓮人さんも疲れ
てるよね。
挨拶をして部屋に戻ろうとしたとき、やけに
速い足音が近づき、気づいたときには蓮人さ
んの匂いに包まれていた。
「蓮人さん…?」
「少しだけ、このまま。」
蓮人さんの声が、甘く耳元で響く。
飛び跳ねるような胸の鼓動が、蓮人さんに届
いてしまいそう。
私は蓮人さんに何を望んでいるんだろう。
引き留めてほしい…。
少しでもそう思ってしまったのはなんで?
「蓮人さんの気持ちがわかんない…。」
ふと気づいたときには、そんな言葉を口にし
ていた。
デートに誘って、龍也さんと付き合った方が
いいって…。だったらどうして…。
どうして、手を繋いでくれたの?
どうして、優しく抱きしめたの?
「ももに幸せになってほしいだけだ。」
いつもみたいに優しく微笑んでくれるけど、
今の私は、これっぽっちも嬉しくなかった。
そのあとは一言も会話がないまま、観覧車が
一周した。
そして、手が繋がれたままアパートに着いて
しまった。
「じゃ、おやすみ。」
その言葉と同時にパっと離れる手。
寂しい。行かないで。
「蓮人さん!」
遠くなる蓮人さんの背中に、つい呼び止めて
しまった。
「どした?」
優しく返事をする蓮人さんは、いつもと同じ
で安心した。
「なんでもないです!おやすみなさい。」
遅い時間になっちゃったし、蓮人さんも疲れ
てるよね。
挨拶をして部屋に戻ろうとしたとき、やけに
速い足音が近づき、気づいたときには蓮人さ
んの匂いに包まれていた。
「蓮人さん…?」
「少しだけ、このまま。」
蓮人さんの声が、甘く耳元で響く。
飛び跳ねるような胸の鼓動が、蓮人さんに届
いてしまいそう。