オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~
「少しだけこのままでいい?」
手を繋いだ途端、ももちゃんは驚いて足を止
めた。恥ずかしそうに顔を赤くしながら、頷
いた。
カフェに着くまで、ケーキ作りの話や、もも
ちゃんの学校の文化祭の話を聞いた。
「できたー!」
夕方を過ぎたころ、ついにケーキが完成し
た。
二人でテーブル席に着き、ケーキを一口食
べると。
「おいしい!」
ももちゃんが今日イチの笑顔を見せた。
作ったのはフルーツタルト。香ばしいタルト
生地と甘いホイップクリームが口の中でとろ
ける。カラフルに彩ったフルーツで見た目も
可愛く出来上がった。
「龍也さん、ほんとにありがとうございま
す!」
ももちゃんは笑顔でお礼を言った。
「ももちゃんが頑張ったから、うまくできた
んだよ。」
オレが手伝ったとは言え、ももちゃんのセン
スは抜群で、デザインはすべてももちゃんの
案だった。
オレの力なんかなくてもよかったような気も
するくらい…。
店長にも試食してもらうと、お店に出したい
と笑いながら話していた。
キッチンを片付けて、ももちゃんを家まで送
ると。
「龍也さん。今日は本当にありがとうござい
ました。」
ももちゃんは笑っていたけど、少しだけ悲し
そうだった。
その理由はわかる。
蓮人のことだ。
「ももちゃん。オレはももちゃんの味方だか
ら。」
寂しそうなももちゃんの髪を優しく撫でる。
手を繋いだ途端、ももちゃんは驚いて足を止
めた。恥ずかしそうに顔を赤くしながら、頷
いた。
カフェに着くまで、ケーキ作りの話や、もも
ちゃんの学校の文化祭の話を聞いた。
「できたー!」
夕方を過ぎたころ、ついにケーキが完成し
た。
二人でテーブル席に着き、ケーキを一口食
べると。
「おいしい!」
ももちゃんが今日イチの笑顔を見せた。
作ったのはフルーツタルト。香ばしいタルト
生地と甘いホイップクリームが口の中でとろ
ける。カラフルに彩ったフルーツで見た目も
可愛く出来上がった。
「龍也さん、ほんとにありがとうございま
す!」
ももちゃんは笑顔でお礼を言った。
「ももちゃんが頑張ったから、うまくできた
んだよ。」
オレが手伝ったとは言え、ももちゃんのセン
スは抜群で、デザインはすべてももちゃんの
案だった。
オレの力なんかなくてもよかったような気も
するくらい…。
店長にも試食してもらうと、お店に出したい
と笑いながら話していた。
キッチンを片付けて、ももちゃんを家まで送
ると。
「龍也さん。今日は本当にありがとうござい
ました。」
ももちゃんは笑っていたけど、少しだけ悲し
そうだった。
その理由はわかる。
蓮人のことだ。
「ももちゃん。オレはももちゃんの味方だか
ら。」
寂しそうなももちゃんの髪を優しく撫でる。