オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~
私の好きな人
聖菜を探して校内を走り回っていると、グラ
ウンドを歩く玲悟くんを見つけた。
どこに行くつもりだろう。
不思議に思った私が、玲悟くんの後を追いか
けようとしたとき、前方から数人の男たちが
玲悟くんの前で足を止めた。
見るからに危ない雰囲気を纏う男たちを見て
咄嗟に駆け寄ろうとしたとき。
「ももちゃん?」
「龍也さんっ!」
私が見ていた方向に視線を向けた途端、龍也
さんの目の色が変わった気がした。
二人でしばらく様子を見ていると、あっさり
男たちと別れて、グラウンドのさらに奥へ足
を進める玲悟くん。
危ないと思ったのは気のせいだったのかな。
だけど…。
「龍也さん…?」
隣で同じ景色を見る龍也さんの目にいつもの
優しさはなくて。
「ももちゃんは教室に戻っててくれる?」
一人で聖菜と玲悟くんを助けようとしてる
の?そんなの無茶だよ。それに…。
「私だって聖菜と玲悟くんを助けたいんで
す…。」
覚悟が消えてしまわないように、龍也さんか
ら目を逸らさない。逸らしちゃいけない。
「わかった。」
その言葉と同時に私の手を引いて、グラウン
ドに足を踏み入れる。
玲悟くんが入っていった倉庫の中からは玲悟
くんと二つの男の声が響いてくる。
「オレが中に行くから、ももちゃんはここに
いて。男の足を止めてる間に二人を逃がし
て。」
「わかりました。」
ウンドを歩く玲悟くんを見つけた。
どこに行くつもりだろう。
不思議に思った私が、玲悟くんの後を追いか
けようとしたとき、前方から数人の男たちが
玲悟くんの前で足を止めた。
見るからに危ない雰囲気を纏う男たちを見て
咄嗟に駆け寄ろうとしたとき。
「ももちゃん?」
「龍也さんっ!」
私が見ていた方向に視線を向けた途端、龍也
さんの目の色が変わった気がした。
二人でしばらく様子を見ていると、あっさり
男たちと別れて、グラウンドのさらに奥へ足
を進める玲悟くん。
危ないと思ったのは気のせいだったのかな。
だけど…。
「龍也さん…?」
隣で同じ景色を見る龍也さんの目にいつもの
優しさはなくて。
「ももちゃんは教室に戻っててくれる?」
一人で聖菜と玲悟くんを助けようとしてる
の?そんなの無茶だよ。それに…。
「私だって聖菜と玲悟くんを助けたいんで
す…。」
覚悟が消えてしまわないように、龍也さんか
ら目を逸らさない。逸らしちゃいけない。
「わかった。」
その言葉と同時に私の手を引いて、グラウン
ドに足を踏み入れる。
玲悟くんが入っていった倉庫の中からは玲悟
くんと二つの男の声が響いてくる。
「オレが中に行くから、ももちゃんはここに
いて。男の足を止めてる間に二人を逃がし
て。」
「わかりました。」