オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~
「どういうこと…?」
蓮人さんの腕が緩められて、高い位置にある
端正な顔を見上げる。
「龍也もももを好きだって知ってから、オレ
はももに選ばれる自信がなかったんだ。」
なに…それ…。
「あの時、蓮人とオレの話、聞いちゃったん
だよね。」
龍也さんの声が後ろから聞こえて、咄嗟に蓮
人さんから離れた。
私、まだ龍也さんに返事してなかったのに。
「オレたちの会話?」
蓮人さんは何の話か気づいてないようで。
「ももちゃんのこと好きじゃないのかって。
ももちゃんは偶然聞いちゃったんでしょ?」
「なんでそれを…?」
私、そんな話したっけ??誰にも話してない
はずなんだけど…。
「あの後、蓮人がももちゃんを避ける理由は
わかるけど、ももちゃんも突然蓮人の話しな
くなったから。」
あ…。じゃあ、龍也さんは、私の気持ちが全
部わかっていて、それでも優しくしてくれて
いたの?
私、最低だ…。
「龍也さん…。ごめんなさい。」
龍也さんが優しいことなんて、誰もが知って
る。それなのに…。
「ももちゃん、謝らないで。オレがそうした
かっただけだから。」
いつもと変わらない柔らかな瞳を見つめ返
す。私は龍也さんの優しさに甘えて、傷つけ
ていたんだ。
「私はどこまでも優しい龍也さんに憧れてま
した。」
カフェの前で声をかけられたときから、変わ
らない。
蓮人さんの腕が緩められて、高い位置にある
端正な顔を見上げる。
「龍也もももを好きだって知ってから、オレ
はももに選ばれる自信がなかったんだ。」
なに…それ…。
「あの時、蓮人とオレの話、聞いちゃったん
だよね。」
龍也さんの声が後ろから聞こえて、咄嗟に蓮
人さんから離れた。
私、まだ龍也さんに返事してなかったのに。
「オレたちの会話?」
蓮人さんは何の話か気づいてないようで。
「ももちゃんのこと好きじゃないのかって。
ももちゃんは偶然聞いちゃったんでしょ?」
「なんでそれを…?」
私、そんな話したっけ??誰にも話してない
はずなんだけど…。
「あの後、蓮人がももちゃんを避ける理由は
わかるけど、ももちゃんも突然蓮人の話しな
くなったから。」
あ…。じゃあ、龍也さんは、私の気持ちが全
部わかっていて、それでも優しくしてくれて
いたの?
私、最低だ…。
「龍也さん…。ごめんなさい。」
龍也さんが優しいことなんて、誰もが知って
る。それなのに…。
「ももちゃん、謝らないで。オレがそうした
かっただけだから。」
いつもと変わらない柔らかな瞳を見つめ返
す。私は龍也さんの優しさに甘えて、傷つけ
ていたんだ。
「私はどこまでも優しい龍也さんに憧れてま
した。」
カフェの前で声をかけられたときから、変わ
らない。