オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~
かっこよくて、どこまでも優しい龍也さんに
いっぱいドキドキした。
「だけど、気づいたら頭の中は蓮人さんでい
っぱいでした。」
いつ恋に落ちたのかなんてわからない。
いつから蓮人さんだけを見ていたかなんてわ
からない。
それさえもわからないくらいの速さで恋に落
ちていたんだ。
「龍也さんとは付き合えないです…。ずっと
返事できなくてごめんなさい。」
こんなにも優しくしてくれた人を傷つけなき
ゃいけないことに胸が痛む。
だからこそ涙は絶対に流しちゃいけない。
「ももちゃん。ちゃんと答えてくれて、あり
がとう。」
その言葉と一緒に大きな手がぽんっと頭に乗
せられる。
「これからも仲良くしてね。」
切なく揺れる瞳に優しい笑みを浮かべて、私
の横を通り過ぎていく。
恋って楽しいものだと思ってた。
恋ってもっとキラキラしていて、世界がカラ
フルになるものだって信じてた。
自分が誰かを傷つけてしまうことになるなん
て、想像もしていなかった。
「もも。」
後ろから蓮人さんの香りに包まれて、左の頬
を涙が伝った。
「オレじゃ嫌か?」
切なくなるほどの甘い声に、心臓が大きく跳
ねる。
返事なんか、わかってるくせに…。
「蓮人さんがいいです…。」
二人にしか聞こえない声で答えると、温もり
は離れていき、私の正面に蓮人さんが立つ。
いっぱいドキドキした。
「だけど、気づいたら頭の中は蓮人さんでい
っぱいでした。」
いつ恋に落ちたのかなんてわからない。
いつから蓮人さんだけを見ていたかなんてわ
からない。
それさえもわからないくらいの速さで恋に落
ちていたんだ。
「龍也さんとは付き合えないです…。ずっと
返事できなくてごめんなさい。」
こんなにも優しくしてくれた人を傷つけなき
ゃいけないことに胸が痛む。
だからこそ涙は絶対に流しちゃいけない。
「ももちゃん。ちゃんと答えてくれて、あり
がとう。」
その言葉と一緒に大きな手がぽんっと頭に乗
せられる。
「これからも仲良くしてね。」
切なく揺れる瞳に優しい笑みを浮かべて、私
の横を通り過ぎていく。
恋って楽しいものだと思ってた。
恋ってもっとキラキラしていて、世界がカラ
フルになるものだって信じてた。
自分が誰かを傷つけてしまうことになるなん
て、想像もしていなかった。
「もも。」
後ろから蓮人さんの香りに包まれて、左の頬
を涙が伝った。
「オレじゃ嫌か?」
切なくなるほどの甘い声に、心臓が大きく跳
ねる。
返事なんか、わかってるくせに…。
「蓮人さんがいいです…。」
二人にしか聞こえない声で答えると、温もり
は離れていき、私の正面に蓮人さんが立つ。