上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
婚姻届を涼介さんの手からもぎ取ってよく見ると、涼介さんのところは既に書かれていた。それに、社長の署名と……哲平さんの署名!?

「こないだ、哲平さんと2人になった時、俺の親のこととか将来会社を継ぐことも話して、納得した上で書いてもらった。ほら、しおりも書いてくれるね?」

「も、もちろん」

この人には敵わないと思った。
それに、断るわけがない。

震える手でなんとか記入すると、後日、両家の顔合わせをする約束をして、社長室を出た。












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