上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「羽場さ……じゃなくて、三上さん。この資料作り、任せていい?」
「大丈夫ですよ」
「はあ……三上さんが入籍して、1ヶ月も経つのに呼び慣れないわね」
向かいの席で苦笑する川北さんに、私も苦笑を返す。
「大丈夫ですよ。本人もまだ慣れてないですから」
「社長に挨拶してくるって言った翌日の朝礼で、〝三上になりました〟だもんね。何がどうしてそうなったって感じだわ」
「なんか、すみません」
「謝ることなんてないけど、それにしても、入籍までの速さは……うん。まあ三上さんの独占欲ってとこかな?」
あえて言葉にしないで、曖昧な笑みを返す。
〝独占欲〟
うん。その通りかもしれない……
「大丈夫ですよ」
「はあ……三上さんが入籍して、1ヶ月も経つのに呼び慣れないわね」
向かいの席で苦笑する川北さんに、私も苦笑を返す。
「大丈夫ですよ。本人もまだ慣れてないですから」
「社長に挨拶してくるって言った翌日の朝礼で、〝三上になりました〟だもんね。何がどうしてそうなったって感じだわ」
「なんか、すみません」
「謝ることなんてないけど、それにしても、入籍までの速さは……うん。まあ三上さんの独占欲ってとこかな?」
あえて言葉にしないで、曖昧な笑みを返す。
〝独占欲〟
うん。その通りかもしれない……