上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「もったいないわよねぇ。あのルックスで仕事もできるんだから、もう少ししゃきっとしてればいいのに」
残念そうに川北さんが言う。その気持ちはわからなくもないけど。
「まあ、それでもその緩さがいいって、人気があるみたいですけどね」
「ああ。ちょこちょこ告白されているみたいだしね」
そうなのだ。私としてはとても信じられないことなんだけど……なんせ見てくれだけはいいし、出世もしているせいか、女子社員の中には三上さんに想いを寄せる人が多い。
「私には、あの人の良さが1mmもわかりませんが」
「さすが羽場さん。厳しいわねぇ。まあ、社内の人はないみたいだけど、三上さん、社外ではけっこう遊んでるって聞くわよ。夜の予定はびっしりみたい。飲み会の誘いはほとんど断ってるって言うし、毎晩ご盛んなんでしょ。その結果があのあくびよ、きっと」
ふんと鼻で笑って、仕事に意識をもどす。今日中にやるべきことは山積みだ。不真面目な上司に気を遣ってなんかいられない。
残念そうに川北さんが言う。その気持ちはわからなくもないけど。
「まあ、それでもその緩さがいいって、人気があるみたいですけどね」
「ああ。ちょこちょこ告白されているみたいだしね」
そうなのだ。私としてはとても信じられないことなんだけど……なんせ見てくれだけはいいし、出世もしているせいか、女子社員の中には三上さんに想いを寄せる人が多い。
「私には、あの人の良さが1mmもわかりませんが」
「さすが羽場さん。厳しいわねぇ。まあ、社内の人はないみたいだけど、三上さん、社外ではけっこう遊んでるって聞くわよ。夜の予定はびっしりみたい。飲み会の誘いはほとんど断ってるって言うし、毎晩ご盛んなんでしょ。その結果があのあくびよ、きっと」
ふんと鼻で笑って、仕事に意識をもどす。今日中にやるべきことは山積みだ。不真面目な上司に気を遣ってなんかいられない。