初めての to be continued…
「俺……もう死にそう」
「えっ⁈」
ガバッと体を離して、芳子さんが俺の顔を見た。
心配そうな目。なにか言いたげな唇。
可愛い。なんでこの人こんなに可愛いんだ。
「だ、大丈夫?なに?どうしたの?」
「……もうダメです」
芳子さんが、俺の腕の中で焦っている。
「具合悪い?疲れた?そうだよね、雄大も疲れてるのに、ご飯作らせてごめんね」
後片付けは私がやるから、と立とうとするのを、腕の中に引き止める。
「ここにいてください」
また、芳子さんの息が止まった。
俺も、息が止まりそうだ。
抱きしめたまま、そっと芳子さんの頭をなでる。
ずっと、こうしたかった。
頭をなでていると、芳子さんが息をし始めた。
落ち着いてきたのか、体の力も抜けてくる。
「……大丈夫、ですか?」
黙ったまま頷く。顔は見えないけど、多分また真っ赤になってる。
「……私、雄大に聞きたいことがあるんだけど……」
「はい」
「私と雄大って……どこかで会ってた……?」
「ゼミ室で会う前にってことですか?」
芳子さんが頷く。
「圭介から言われました。ちゃんとした話は俺からしろって」
「私も。詳しくは本人から聞いてって」
顔を見合わせて、笑い合う。
ああ、俺はもう、この笑顔を離したくない。
「……その、話の前に……」
きょとんとする芳子さんのほっぺたに、手を当てる。
手が震える。すべすべしてて、気持ちいい。
芳子さんは、触れた瞬間だけピクッとして、その後すぐに、また顔を赤くした。
うつむこうとするのを、俺の方に向かせるように手で促す。
素直に上を向いた芳子さんと目が合った。
そのまま、顔を近づける。
唇が触れそうになった時、芳子さんがハッとした。
「あっ、私、ギョーザ……」
やっぱり、それは気にするか。
それは想定内だった。予想通り過ぎておかしくなる。
「俺も食べました。それに、ニンニク入れてません」
「えっ、そう?あっ、そういえばそうだったかも」
「だから、気にしなくて大丈夫ですよ」
「えっ、でも、食べたばっかりだし……」
「俺もです」
「あのでも」
まだなにか言おうとする唇を、俺の唇でふさぐ。
また芳子さんが固まった。
軽く触れただけで、すぐ離れる。
芳子さんは、目を見開いたままだ。
それも、可愛くて困る。
「芳子さん。息、しないと。苦しいでしょ?」
そう声をかけると、ハッと我に返って、小さく呼吸を始めた。
もう一度抱き寄せて、頭と背中をなでる。
しばらくそうしてると、落ち着いてきたらしい。
「あの……もう、大丈夫だから……」
芳子さんが離れようとするので、腕に力を込める。
「ダメです」
「え?」
「まだここにいてください」
「え、だって、あの……子どもみたいで恥ずかしいし……」
「誰も見てません」
「雄大が見てるよ」
「なら大丈夫です。可愛いから」
ボンッと音がするように、芳子さんの顔が真っ赤になった。今日、一体何回目だろうか。
「ま、また、そんなこと言われると、息できなくなるから……」
芳子さんが、俺の腕の中で小さくなる。
可愛い。
可愛い、可愛い、可愛い。
「息のしかた、教えてあげますよ」
そう言って、俺はまた、芳子さんに口づけた。
「えっ⁈」
ガバッと体を離して、芳子さんが俺の顔を見た。
心配そうな目。なにか言いたげな唇。
可愛い。なんでこの人こんなに可愛いんだ。
「だ、大丈夫?なに?どうしたの?」
「……もうダメです」
芳子さんが、俺の腕の中で焦っている。
「具合悪い?疲れた?そうだよね、雄大も疲れてるのに、ご飯作らせてごめんね」
後片付けは私がやるから、と立とうとするのを、腕の中に引き止める。
「ここにいてください」
また、芳子さんの息が止まった。
俺も、息が止まりそうだ。
抱きしめたまま、そっと芳子さんの頭をなでる。
ずっと、こうしたかった。
頭をなでていると、芳子さんが息をし始めた。
落ち着いてきたのか、体の力も抜けてくる。
「……大丈夫、ですか?」
黙ったまま頷く。顔は見えないけど、多分また真っ赤になってる。
「……私、雄大に聞きたいことがあるんだけど……」
「はい」
「私と雄大って……どこかで会ってた……?」
「ゼミ室で会う前にってことですか?」
芳子さんが頷く。
「圭介から言われました。ちゃんとした話は俺からしろって」
「私も。詳しくは本人から聞いてって」
顔を見合わせて、笑い合う。
ああ、俺はもう、この笑顔を離したくない。
「……その、話の前に……」
きょとんとする芳子さんのほっぺたに、手を当てる。
手が震える。すべすべしてて、気持ちいい。
芳子さんは、触れた瞬間だけピクッとして、その後すぐに、また顔を赤くした。
うつむこうとするのを、俺の方に向かせるように手で促す。
素直に上を向いた芳子さんと目が合った。
そのまま、顔を近づける。
唇が触れそうになった時、芳子さんがハッとした。
「あっ、私、ギョーザ……」
やっぱり、それは気にするか。
それは想定内だった。予想通り過ぎておかしくなる。
「俺も食べました。それに、ニンニク入れてません」
「えっ、そう?あっ、そういえばそうだったかも」
「だから、気にしなくて大丈夫ですよ」
「えっ、でも、食べたばっかりだし……」
「俺もです」
「あのでも」
まだなにか言おうとする唇を、俺の唇でふさぐ。
また芳子さんが固まった。
軽く触れただけで、すぐ離れる。
芳子さんは、目を見開いたままだ。
それも、可愛くて困る。
「芳子さん。息、しないと。苦しいでしょ?」
そう声をかけると、ハッと我に返って、小さく呼吸を始めた。
もう一度抱き寄せて、頭と背中をなでる。
しばらくそうしてると、落ち着いてきたらしい。
「あの……もう、大丈夫だから……」
芳子さんが離れようとするので、腕に力を込める。
「ダメです」
「え?」
「まだここにいてください」
「え、だって、あの……子どもみたいで恥ずかしいし……」
「誰も見てません」
「雄大が見てるよ」
「なら大丈夫です。可愛いから」
ボンッと音がするように、芳子さんの顔が真っ赤になった。今日、一体何回目だろうか。
「ま、また、そんなこと言われると、息できなくなるから……」
芳子さんが、俺の腕の中で小さくなる。
可愛い。
可愛い、可愛い、可愛い。
「息のしかた、教えてあげますよ」
そう言って、俺はまた、芳子さんに口づけた。