初めての to be continued…
 芳子さんが、俺の腕の中にいる。
 聞こえてくるのは、静かな寝息。
 安心しきった顔をして、すやすや眠っている。
 自分がこの安心をあげられているんだと思うと、心の底から充足感がわいてくる。
 もう何度目かのほっぺたへのキス。
 疲れ切ってたのか、何度しても反応一つしない。
 可愛くて可愛くて。
 もう一度したら、ちょっとピクッとして、目を開けた。
「……ゆうだい?」
「起こしちゃいましたか?」
「ん……あったかいね……」
 ふにゃっと笑って、俺の胸にすり寄って、また寝息を立て始める。
「あったかいのは、芳子さんですよ……」
 愛しい人を抱きしめて、俺も眠りについた。



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