隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】
「……楓音?大丈夫?」


「へっ!?あ、うん…だ、大丈夫……」



……なわけないでしょうがあぁあぁ!



大丈夫なわけないないないっ……!

私っ、頭の中大パニック起こしてるよ…!



これっ、夢じゃない…!?

なにかのドッキリじゃないの……!?



ど、どうしよう…!

太陽くんに斎宮くんの正体がバレちゃった……!



カーテンの隙間だなんて……。

完全に私が閉め忘れたせいじゃん…オーマイガー……。



つまり、保健室でのやり取りを全部見られてたってことだよね。



「楓音は全部知ってたの?」


「……うん」



今更隠したところで、もう遅いもんね。

…全部見られちゃったわけなんだし……。



「なーるほどね…。その様子だと、斎宮の正体を知るのは楓音だけなんだね」



すっ、鋭いご指摘……。

唯奈ちゃん並みの観察眼だ。
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