隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】
「×××」
◆◇◆
休み明けの週始め。
肌寒さを日ごとに強く感じる気温になってきた。
カーディガンの上から学校指定のブレザーを着用し、ポケットに手を突っ込みながら寒空の下、学校を目指す。
……はぁ。
学校行くの気まずいな……。
先週、空き教室で斎宮くんと少し言い争いみたいになってしまった。
そして、『この関係も終わり』そんなことを告げられた。
その言葉がずっとこの土日の間、頭をぐるぐる駆け巡って、他のことが手につけられないほど落ち込んでいた。
……なんであんなことになっちゃったんだろう。
私は、ただずっと斎宮くんと仲良くしたかっただけなのに。
あの後、学校から自宅へ戻った私へ、すぐさま太陽くんから連絡がきた。
放課後の約束を破っちゃったわけだし、それにあの場に置き去りにしてしまった。
……彼女として最低だよね。
いや、人としてもダメだよね……。