隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】
そして、現在に至る。
日本に帰ってきたのは、僅か数日前で。
今日が学校生活二日目だ。
お母さんたちに連れられ、約五カ月も学校を休んでしまった。
しかも一年生のいっちばん最初の、いっちばん大切な時期!!
みなさま、お分かりいただけるだろうか。
既に仲良しのグループは出来上がり、私はぼっちスタートになったのだ。
うぅ……みんなの楽しそうに話す姿が目に沁みて、涙が出てくるよ……。
あの時、お母さんの誘いに乗らなきゃよかった……。
誘惑に負けた自分が憎い……。
お母さんたちはというと、私を日本におろした後、そのまま二週目へと突入をした。
どこにそんなお金があるの!?と、お母さんにツッコみを入れたんだけれども…
実は、シンジさんがとてもお金持ちなんです。(小声)
だからお金の問題も解決され、二人を止める理由は私にはなくなった。
どうぞお二人で、楽しんできてください……。
可愛い娘は日本で頑張って生きるから……。
ぼっち飯を食べ終え、残りのお昼休みをどう過ごそうか考える。
このまま机で寝るか。
それとも、隣のクラスの唯一の友達の元へ行くか。
机に頭を預け、ひんやりとした感触を頬で楽しんでいると、隣の席の住人が視界へと移り込む。