隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】
先ほどのことを思い出し、一人顔を赤く染める。
いきなり素顔で現れるし……それに、おっ、お姫様抱っこなんて……っ。
しかも、あんな注目される場所でだよ……?
目立つことが嫌いで、綱引きにも出なかった人がなんで……。
…いま、冷静になって考えてみると、さっきのがすごくおかしい状況だったってことが、よーく分かる……。
とにかくこれは、問い詰める必要のある重要案件だ。
朝桐楓音は、徹底的に追及するつもりですよ…!
「……さっきのって?」
えっ……!?
自覚症状、なし……?
そんなバカな…と、思いつつも、
「だ、だからその……メガネしてないし、そのお姫様抱っこ……したこと」
恥ずかしそうに、ぶつぶつとした口調で教えてあげる。
チラッと視線を向けてみると……
……あれ?
口元を手で押さえて下向いてるけど、笑ってる……?
肩がピクピク震えてるよね?
「朝桐、顔真っ赤。ゆでタコみたいになってるよ?」
「そっ、それは斎宮くんのせいじゃん……!」
最低だっ…!これは絶対確信犯に違いない…!
裁判長!彼は有罪であります……!!
「へーえ?俺のせいなんだ」
と、心底愉快そうな声色と共に、口角をあげていた。
いきなり素顔で現れるし……それに、おっ、お姫様抱っこなんて……っ。
しかも、あんな注目される場所でだよ……?
目立つことが嫌いで、綱引きにも出なかった人がなんで……。
…いま、冷静になって考えてみると、さっきのがすごくおかしい状況だったってことが、よーく分かる……。
とにかくこれは、問い詰める必要のある重要案件だ。
朝桐楓音は、徹底的に追及するつもりですよ…!
「……さっきのって?」
えっ……!?
自覚症状、なし……?
そんなバカな…と、思いつつも、
「だ、だからその……メガネしてないし、そのお姫様抱っこ……したこと」
恥ずかしそうに、ぶつぶつとした口調で教えてあげる。
チラッと視線を向けてみると……
……あれ?
口元を手で押さえて下向いてるけど、笑ってる……?
肩がピクピク震えてるよね?
「朝桐、顔真っ赤。ゆでタコみたいになってるよ?」
「そっ、それは斎宮くんのせいじゃん……!」
最低だっ…!これは絶対確信犯に違いない…!
裁判長!彼は有罪であります……!!
「へーえ?俺のせいなんだ」
と、心底愉快そうな声色と共に、口角をあげていた。