中庸なる日々。

2 冬のアイス

「青くん?おーい、青くん?」

「あ、、あぁ。」

青くんは夢見がちだ。妄想癖があると言うか何と言うか、、

とにかく何も考えていない時以外は常に何かを考えている。(そりゃそうだ)

「冬場のアイスだっけ?」

「うん、どしてだろね?」

「それは、安全圏からの擬似危機体験に似てるよね。」

「どゆ事?」首を傾げる桃さん。

「冬場にアイスを食べたい時って、大体は暖かい場所にいるでしょ?」

「うん、おこたの中とかだったら最高♪」

「寒い屋外でガタガタ震えてる時にアイス食べたくないでしょ?」

「絶対ヤだ。」

「飛び下り自殺はしたくないけどバンジージャンプはしたい。」

「うんうん。」桃さんは目を輝かせ始めた。

「安全だからこそ、逆に危険な事を求めるって理論なんだよ。」

「そんなのあるんだ?」

「いや、今思い付いただけなんだけど、、」

「もう!」

桃さんの突飛な質問の上を行く青くんの発想。
この驚きも桃さんは嫌いではないのだ。

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