中庸なる日々。

4 思考は巡る

「ねえ青くん。よく懸賞とかで、お米1年分プレゼントってあるけど、あれってどれだけくれるんだろね?」

雑炊を作る為、具の無くなったお鍋に、ご飯を入れながら問う桃さん。

「あ、ホントだ。」

「ちょっとぉ、そんなに改まって驚かなくてもよくない?」
青くんの、予想外の食い付きの良さに戸惑う桃さん。

「いや、ホントそうだよ。誰の何を基準にしてんだろ?」

これは、筆者も考えた事がある。
一人一日三合食べたとすると、一年で1095合食べる計算になる。

1合が約150gとして、1095合…つまり164.25kg。スーパーでよく売ってるのが10kgの袋だから、、、
10kgの袋が16袋と5kgの袋が1袋の計算に、、

これはもはや「頼みもしないのに、こんなにもピザが来たよぅ!!」どころの騒ぎではない。
それでは青くんの思考に戻る。

「筆者さんが計算してくれたから数値は良いとして。」

「え?誰?筆者さんって。苗字?会社の同僚?」

「あ、うん。どっちでもないんだけど。」

青くんは夢見がちなのだ。

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