エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~

今日一日、どれだけ彼に甘えたのだろう。
和宏の制服から始まり、私への配慮まで。

「住み込みで働いてもらっているのは俺のほうだよ? 波多野さんの料理が食べられると思うと、疲れていても頑張れる。今度は唐揚げ作ってくれる?」

「もちろんです」


私の食事でいいのか恐縮するほどだけど、毎日おいしそうに食べてくれるので、私も作り甲斐がある。


和宏はハンバーグに夢中だったが、一応いつものレストランとは違うことを心得ているようで、ナイフとフォークを懸命に動かしている。

初めてまともに使うナイフはうまく動かせず、こっそりフォークでハンバーグを切っているが見なかったことにしよう。

きっとこうした経験を積んで、大人になっていくのだから。

< 124 / 314 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop