エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~

「簡単じゃないよね……」


でも、考えていても事態は変わらない。


「おやつ買って帰ろ」


初出勤で不安だったのは、おそらく和宏も同じ。

最近宏希さんがはまったという、とあるコンビニの牛乳プリンを皆で食べようと考えていると、自然と頬が緩んできた。



週に三日の勤務はとても働きやすかった。

普通ではありえないような好条件は、宏希さんや沖さんの配慮があってのことだと感謝している。

好きな仕事に携われているおかげか、和宏には「ママ、元気だね」と言われることが増えた。

多分……宏希さんの告白があったことも大きいけれど。

あれから彼は、今までと変わらず私にも和宏にも接してくれる。


牛乳プリンにどっぷりはまり、二日に一回は食べるというルーティンができた。

私もお風呂上がりのお楽しみとして、三人で顔を見あわせながらプリンを頬張るのが楽しくてたまらない。


「浅海さん食べるの早ーい」
「おっ、和宏くんの残ってるな」
「ダメッ!」
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